Engadget Logo エンガジェット日本版 Dynabook、8K映像を編集できるノートPC発表 GPU Box とセット販売

シャープ傘下のPCメーカーであるDynabookが、8K映像を編集可能なノートPC(8K映像編集システム)を発売しました。市場想定価格は40万円台後半を想定し、映像編集に関わる人を対象に販売します。受注申込はウェブでのみ受け付けます。

8K映像編集システムは、15.6型4Kディスプレイを備えたノートPC「dynabook Z95」に、Thunderbolt 3接続の外付け「GPU Box」、8K(7680×4320ドット/60fps)映像や360度VR映像の編集などに対応するソフト「Adobe Premiere Pro」で構成されます。ただし、ライセンスは別途購入する必要があります。

8K映像は大きな画面で編集する需要がありますが、あえてモバイルノートPCでの8K映像編集を訴求する理由について、Dynabookニューコンセプトコンピューティング統括部 統括部長の熊谷氏は、『当初はデスクトップやオールインワンを想定していたが、編集データを持ち運んで確認するといった需要もあることから、8K映像編集システムを開発した』と言います。

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また、『モバイルノートPCは持ち運びに適している一方で、性能はデスクトップPCに及ばない』と指摘し、『人によっては、8K映像データの確認から編集までの工程を複数の端末で行っている』と、熊谷氏は語ります。8K映像編集システムは、この両方の欠点を補完する役割を持ちます。

dynabook Z95 の基本構成は、Windows 10 Pro 64ビットをプリインストールし、第10世代のインテルCore i7プロセッサを備えます。メインメモリは32GB(16GBx2)、SSDは1TB(PCIe対応)を標準搭載。Wi-Fi 6(802.11ax+a/b/g/n/ac準拠)やBluetooth 5.0をサポートします。インターフェースは Thunderbolt 3 USB Type-C x 2、HDMI出力端子x1、USB3.1x2、マイク入力/ヘッドホン出力端子x1。重さは約1.425kg、バッテリー持続時間は約11時間です。

GPU Box には、デスクトップ用のグラフィックカード「NVIDIA Quadro RTXTM 4000」を搭載し、動画編集のレンダリングをより高速化することに貢献します。 インターフェースは最大85WのPower Delivery をサポートする Thunderbolt 3 ポート、PCI Express 3.0(4レーン)x4、PCIeスロット(x16機械式)。サイズは約35.7x13.5x26.6cm(幅x奥行x高さ)、重さは約4.0kg。このサイズに設計した理由については、グラフィックカードを搭載する端末であることや、放熱機構を備えているためだと言います。

AQUOS R5G で撮影した8K映像も編集できる

Dynabookは、シャープの5Gスマホ「AQUOS R5G」で撮影した8K動画を編集できる点についてもアピールします。シャープが春に開催した AQUOS R5G 国内発表会では、8Kの高解像度や広い画角での撮影が可能な本製品の特徴に加えて、キャリア5Gの高速通信で手軽にシェアできる新しい撮影・共有体験の実現も目指したいとしていました。Dynabookは、こうしたシャープの考えもくみ取る形で、AQUOS R5G で撮影した8K映像を dynabook Z95 で編集するときのサポート体制も整えていく考えです。

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