ANAが「鬼滅の刃」とコラボ。炭治郎などを機体にデザインした特別塗装機はコロナ後の飛行機旅の起爆剤に

ANAは1月31日より人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを機体(ボーイング767型機)にデザインした特別塗装機「鬼滅の刃」じぇっと-壱-の運航を羽田空港発福岡空港行きのANA241便より開始した。

アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを特製デカール120枚でラッピング。両面異なるデザイン

機体に特製のデカール(シール)を貼る形でラッピングされたが、ANAによると両面で120枚のデカールが貼られており、鬼滅の刃の主人公である炭治郎をはじめ、禰豆子・善逸・伊之助などが機体に描かれている。両面異なった機体デザインで両方向から楽しめるようになっている。

機内では客室乗務員がオリジナルエプロン着用。遊び心も詰め込まれている

鬼滅の刃の特別塗装機で運航される便の機内では、客室乗務員が着用するエプロンは、禰豆子の着物をイメージしたオリジナルエプロンで、ポケットに禰豆子をプリントするなど遊び心も詰め込まれている。またヘッドレスカバーも炭治郎の羽織柄である市松文様を型押しした特注品のレザー仕様の特注品が使われている。

機内では特別塗装機限定で炭治郎がスペシャルアナウンスで盛り上げる

筆者は、1月31日の羽田空港からの就航初便に搭乗したが、驚いたのは機内アナウンスだった。炭治郎、禰豆子・善逸・伊之助によるスペシャルアナウンスで離陸前と着陸後の2回、それぞれ4人が掛け合いの機内アナウンスで鬼滅ファンには堪らない時間だろう(運航状況によっては流れないこともあるとのこと)。

 ANAが「鬼滅の刃」とコラボ。炭治郎などを機体にデザインした特別塗装機はコロナ後の飛行機旅の起爆剤に

「鬼滅の刃×ANA」のプロジェクト構想が明らかになって以降、鬼滅ファンからは「早く乗ってみたい」という声も上がったなか、オミクロン株感染拡大による「まん延防止等重点措置」の中での就航となった。

新型コロナウイルスの感染拡大で、感染者が増えると旅行需要が止まってしまう状況をこの2年間繰り返しているが、今すぐに利用するのは難しいとしても、ANAにとって「鬼滅の刃」とのコラボレーションを国内線の起爆剤にしたいという強い意思が感じられる。

昨年12月から「鬼滅の刃」限定デザインの紙コップとメンコはANA国内線全便で提供中

ANAでは昨年12月から先行してANA国内線において、ドリンクサービスがある全便で「鬼滅の刃」限定デザインの紙コップでのドリンク提供を開始した。更に子供用のおもちゃとして2枚入りの機内限定コラボメンコ(全部で18種類の絵柄がある)をプレゼントしている。その他にもコラボレーショングッズも販売している。

「この飛行機に乗って旅行へ出かけたい!」。特別塗装機は旅行計画のきっかけになる

アニメのキャラクターなどを使った航空会社とのコラボレーションによる特別塗装機のメリットは大きい。かつてANAは「マリンジャンボ」や「ポケモンジェット」などを飛ばしていたが、 子供を中心に「この飛行機に乗って旅行へ出かけたい!」という声があがり、国内旅行へ出かける1つのきっかけとなる。家族旅行になれば人数も多くなることで、航空会社にとってもメリットがある。今回もこの特別塗装機に乗ることが旅の計画のきっかけとなり、航空業界だけでなく、観光業界においてもプラスになる。

2月15日までは羽田~福岡・伊丹・新千歳線に各1往復を投入

今回、ANAでは1月31日~2月15日までの16日間については、午前中は羽田~福岡線の1往復(羽田7時25分発、福岡10時20分発)、昼から羽田~伊丹線の1往復(羽田13時発、伊丹15時発)、夕方から羽田~新千歳の1往復(羽田17時発、新千歳19時30分発)に投入することを発表した。この機体に乗ることを楽しみに予約した人をできる限り裏切らないようにするべく、ANAでは運航予定便のオペレーションを維持するための体制をより強化するとのことだ。

スカイマークも昨年夏に「ピカチュウジェット」を就航し、子供を中心に人気

最近、同じく航空会社でアニメとのコラボレーションで注目を集めたのが、昨年6月21日にスカイマークが就航した「ピカチュウジェット」。ポケモン社が「そらとぶピカチュウプロジェクト」を発足し、新型コロナウイルスによって大きな影響が出ている航空業界や観光業界の力になりたいということで、再び自由に移動できるようになったときに多くの人に空の旅を楽しんで欲しいというメッセージを込めて、スカイマークの機体にポケモンの人気キャラクター「ピカチュウ」をラッピングした。

那覇空港のチェックインカウンターもピカチュウが迎えてくれる特別デザインになっているほか、搭乗券もオリジナル仕様となっている。また機内ではオリジナルデザインのカップでドリンクを楽しめるほか、ピカチュウの機内アナウンスも好評でポケモンファンからは、「ピカチュウジェット」で旅をしたい、空港に観に行きたいという声は根強く、海外からも注目されている。

今回、ポケモン社は沖縄県の観光を盛り上げるべく、沖縄県内のモノレールやバスなどにもポケモンをラッピングするなど航空業界・観光業界を盛り上げており、「ピカチュウジェット」も沖縄発着便を中心に投入されており、搭乗日前日に投入便がスカイマークのホームページ上で発表されている。

福岡空港でANA「鬼滅の刃」じぇっと、スカイマーク「ピカチュウジェット」が横並びに

1月31日の午前、ANAの「鬼滅の刃」じぇっと、スカイマークの「ピカチュウジェット」が同じ時間に福岡空港に飛来しており、滑走路手前で2機の飛行機が横並びになった。福岡空港の展望デッキにいた人たちからは歓声があがった。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まれば、特別塗装機目当てに国内旅行へ出かける人が増える可能性が高い

JALでもディズニーとコラボした飛行機を飛ばしているが、国内線を運航する各社が特別塗装機を飛ばすことによって、相乗効果で空港の展望デッキに休みの日に遊びに来る人が増えることにもなる。

現在、オミクロン株感染拡大が続き、多くの都道府県に「まん延防止等重点措置」が発令されており、ANAの「鬼滅の刃」じぇっと初便の羽田空港発福岡空港行きも270席の座席数が本来であれば満席になる可能性が高かったが、オミクロン株の影響で143人と半分強の搭乗率に留まった。

ただ今後、感染者数が減少して発令が解除され、まずは自由に国内旅行へ出かけられるようになれば、アニメとのコラボレーションしている機体を目当てに国内旅行を計画する人が増えることが期待される。人気アニメとのコラボレーションは、アフターコロナの国内旅行に重要な役割を果たすことになりそうだ。

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